中小企業診断士 実務補習の流れ(初回)

診断士

3日目~5日目

いよいよ最後、後半戦です。

3日目

土曜日に集合し、さっそく作業開始です。

報告書の骨格はできたので、各自のパートを順番に発表し、指導員含めて、それぞれコメントをします。特にアクションプランが弱いものに関しては、削除するか、重要なので検討課題と記載して残すか、議論しました。

また、「新工場の建設」の位置づけがあやふやだったため、新工場がなくても実現可能なものと、新工場でなければ実現できないものに分け、後者を「新工場の建設」としてカテゴライズしました。

このように、各自分担して作成した報告書に、より一貫性を持たせるための大枠の調整をしていきます。

各視点の課題も固まりましたので、あとは、土曜日の夜に、各担当で最後の作りこみとなります。

私は、メンバーが作成した各報告書から課題を抽出し、提言チャートや総括表に貼り付ける作業や、最後、SWOTの解説文やクロスSWOTで、各視点の現状分析や課題へのつながりに抜け漏れがないかチェックしていました。
また、対象となる市場の過去15年くらいの需要の推移の図や、原材料価格の推移の図を作成し、より説得力がでるように校正していました。

4日目

診断先への報告書提出はPDFでよく、診断協会へもPDFでよいため、今日は丸1日使えます。

印刷物を提出する場合、15時くらいまでに完成させて、キンコーズ等で印刷する必要があります

3日目の読み合わせで指摘を受け、修正した部分を中心に、各自でもう一度発表し、再度コメントをしあいます。ここまでで午前が終わります。

その後、約2時間くらいかけて、各自で指摘された点を修正し、各自でPDF化したものをDropboxに格納します。この時点で15時でした。

すぐに、私のほうでPDFをマージしてページ番号を付与し、各自で1時間かけて、1次校正をしてもらいました。誤字やフォーマット、用語の統一などの確認です。

全体として90ページ近くになるので、分担して一次校正する方が時間短縮できます

16時から校正箇所について指摘しあうと、17時を超えてしまいましたが、その後、指摘された箇所を各自で最後修正し、私は目次のページ番号を修正し、18時に指導員に提出完了しました。

あとは最終日を残すのみで、ゆっくりと休めます。

5日目(最終日)

午前中は報告会の練習です。本番は一人20分程度との目安が指導員から示されましたが、練習では10分ということで、各自が発表した後に、発表者含めて全員で良かった点、こうすればさらに良くなる点について指摘します。午前中はそれで終わってしまいます。

私の場合、最初に社長に向かって口上を述べる点を失念し、何も考えていなかったため練習ではグダグダでして、午後の本番に向けて頭の中でシミュレーションしました。

また、20分という短い時間内では、執筆した資料の全ては説明できず、重要な点のみに絞って、ゆっくりと、強弱をつけながら、伝わるように話さなければなりません。そのため、

あらかじめ、どこをどのように話すのか、整理する

必要があります。特に、各視点のパートでは、社長が聞きたいのは「具体的に何をすればいいか(アクションプラン)」ですので、最初の現状分析や問題点は(社長も分かっているでしょうから)さらりと流し、具体的な取り組みに力点を置いて話したほうがよいです。
本番では、そういったことを整理しながら話すのは難しいため、あらかじめ整理したうえで、話すことをお勧めします。

全体が終わった後に、質疑応答があり、社長からコメントを頂いて終了となります。

ちなみに、このときの社長は熱い方だったので、報告も「熱く」を意識していました。報告中は終始うなずきながら聞いて頂いていましたので、私たちの思いは伝わったと思うのですが、
「製造業でただでさえ暑苦しい現場で私も暑苦しいので暑苦しい人しか来ないと困るので暑苦しくない人に広報担当になってもらおうと考えていた」
といったコメントもあり、社長が熱いからといって、熱いメニューばかりを望まれているわけではないんだな、と思いました。

報告会後は解散となり、修了証書は後から郵送で届きました。

以上となります。イメージはつかんで頂けましたか? この記事がお役に立つと幸いです。ここまでお読みいただいてありがとうございました。